西洋鉋のレストアに挑戦

前回のポストで、日本鉋この乾燥地帯に合わなさそうって事で、西洋鉋を試してみる事になった訳だが、eBayでヴィンテージで安いのがあったので落札してみた。

 

なぜヴィンテージを買うのか?

欲しい西洋鉋は Stanley No.4 で、幅5cm、長さ27cmのサイズ。仕上げ用にも使える鉋。基本的に$400近く出してVeritasやLie Nielsenといったブランド品を買わないと、箱から出した状態では使えないらしく、$100前後のは、台下を平にする事から始めないといけなく、値段も値段なので、物にバラつきがあるので、買っても下準備がそれなりに大変、その上、所々安さを感じる作りだそうだ。今回は、西洋鉋のお試しなので、$400な高級モデルは買う事は考えておらず、安ければ安い程良いが、下準備しても仕上げになんか到底使えない新品で$50以下の鉋は避けたい。そうなると、安くても、ちゃんと使えるヴィンテージ物という事になる。

 

入手したStanley No.4

落札価格は送料込みで$48.29 と値ごろ。真っ黒に錆びてかなり味がある。どれだけレストアが大変なんだろうか。。。

特許が1個あるので、Type13 か Type14で、前方ハンドルの下に台が無い(上記写真)ので、Type13となる。製造年は1925 – 1928(92-95歳)。WW2後だが、この頃のもOKらしいという情報を元に落札

刃口には良く割れてる物が多いらしいので、要注意。

ここに刃を乗せるのだが、古い物はここの設置面積が多いので、刃をしっかり固定できるから良いって事になっている。やすり掛けして平らにしないといけない。

通常は右のブレードキャップにStanleyのロゴがあるはずだが無いので、他社製品の可能性もある。しかし裏側にSweetheartのマークがあるのでStanley製なのだろう。

 

レストアに挑戦

過去にベンチグラインダーがあったらなーって事が度々あったので、これを機に刃研ぎにも使える低速タイプのを購入。

まずは、全部ばらす。ネジが2か所取れなかったので、潤滑オイルを付けて、後日ロック式プライヤーで取った。

中性洗剤で洗って、ベンチグラインダー来る前に、ワイヤーブラシでゴシゴシしてみたんだが、全然綺麗にならず。数日後に錆びをブラシホィールで落としたのだが、ベンチグラインダーでも結構大変で、2日に分けて作業。

積もった錆。錆取り中は粉末が飛散するのでマスクを着用

 

ベンチグラインダー到着の間に、ハンドルをやすりがけして、ポリウレタン樹脂を3回塗布。ちょっと垂れたがまー良しとする。写真では見えないし。仕上がりはこんな感じでピカピカ

黒い錆びだから浸食具合が分らなかったが、錆び落としたら結構中まで来てて、ボツボツ凹みがる。90歳以上だし、そんなもんだろう。

見えにくかったSweetheartも良く見える。

 

刃も研いで、コンパウンドで仕上げもして、刃口を狭くして、いざ!

 

当然パインは楽勝。桜の木も楽勝。バーズアイメープルも楽勝。そして、パドークも綺麗に仕上がる。おぉ

 

こちらは桜を削った所(instagram)。手持ちの日本鉋だと、所々毛羽立ってしまったが、問題なく削れる。日本鉋でも刃口を狭くすれば、ちゃんと削れるんだろう。

日本鉋との比較

 

刃口はこんな感じでやってみた。因みに西洋鉋の底は、やすり掛けして、♯120で平らにして、番目を上げていき、♯400まで。当初♯230で止めたんだが、木がツルツルに仕上がらず、追加で番目を上げた次第(笑)

 

西洋鉋の感想

個人的にはかなり気に入った。基本原理はほぼ同じ(台底は違うが)で、刃を研ぐ手間も同じ。日本鉋と違い、刃が柔らかいので研ぎが頻繁にする必要あるらしい。そんな事よりも、まず刃の調整がかなり楽。左右の出方の調整も簡単だし。引っ込めたり、出したりも裏返さずに出来る。刃口の調整も直ぐに出来るので、バーズアイとかパドークでもなんでも来い状態。日本鉋だと刃口の加工(手術?)しないといけないのでかなり敷居が高い。こっちはネジ回せば完了。この乾燥気候にも問題ないだろうから、落とさない限り捻じれる事はないだろうし、反りというか底はいつかは減るので、平らにする作業は必要だろうが、いつだろうか?

個人的には、初心者にこそお勧めしたい。が、日本だと新しい物しか手に入らないだろうし、Veritas や Lie Nielsenが幾らになってるのか?かといってeBayで買っても、この鉋は鉄の塊なので、送料も結構かかるんではないだろうかと。アメリカ、イギリスに住んでるなら、日本鉋で始めるのではなく、西洋鉋で日曜大工を始める事をお薦めしたい。そんな人がどれだけ居るのか不明だが。

そんな好印象な西洋鉋。大きい板削るのに幅広な鉋もあると良さそうなので、No.4 – 1/2、No.5 – 1/2、No.6 が欲しくなってきた。No.4 – 1/2 はかなりレアで見つけられるか微妙。No.5 – 1/2もそれなりにレアなのと、ユーチューバーがここ数年薦めてたらしく、絶賛値上がり中で、$100近く出さないと買えない状況。No.6は重いのもあり、No.5 – 1/2の代わりに使うには大変かも?って話なんだが、どう考えても、この状況からだと No.6の一択 となる。もしくは、刃だけ研いで即使える Woodriver 5 – 1/2を $270で、台底削りから始める必要がある Taytools 5 – 1/2を$112で、という選択肢もあるが、いくら西洋鉋が気に入ったからといって$270は、そうそう出せないし、妻を説得できる気がしない(笑) 。一方 Taytools は、錆び取り時間が短縮できるが、当たり外れがあるのと、レビューが多くないので良くわからない。そんな物へ$112とは、これも、また説得力に欠ける。という事は、またもやヴィンテージ狙いとなる。そういった事で、ハンドツール系Woodworkerなユーチューバーはヴィンテージを薦める事になるわけだ。まー今回の件でも納得ではある。そんな訳で、またヴィンテージを探してみようと思う。

 

 

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